日本スピンドルの技術

CAE・シミュレーション技術

当社では、近年発達しているコンピュータによる構造強度や熱流体解析(シミュレーション)を設計・開発に活用しております。当社におけるシミュレーション技術の活用事例として、集塵機とクリーンルームの例を紹介します。

CAE・シミュレーション技術① 気流解析

集塵機は多数のろ布(フィルタ)を内部に設置することで排ガスのダストを除去します。ろ布を効率的に使うために、集塵機内部の風速分布を均一にするよう設計しなければなりません。シミュレーションを使って気流を予測し、風速分布を可視化して設計の時点で問題となり得る部分を発見し、対策することができます。

また、ろ布に付着したダストを払い落とすため、インジェクタチューブでは圧縮された空気を瞬間的に噴射しています。超音速で噴射される空気を均一にろ布に届け、効率的に払落しをするにはどのようにチューブを設計すれば良いのか、より効率的な形を探るためにシミュレーションを活用しています。

クリーンルームは工場等に特別に区画した空間を作り、空調機を配置して空間の中に温調された清浄空気が供給される部屋です。部屋の中には精密加工機械などが設置され、わずかな温度変化や塵埃の存在も許されないため、清浄空気が確実に行き渡るよう空調機や吹出し口の配置を考慮しなければなりません。このようなときにシミュレーションを行い、設計に活用しています。